わたしがいつも笑顔でいるのには、理由があります。
私の一番大好きなひとが、笑顔がいちばん大好きと言ってくれたからです。
*
「ねぇ、わたしのこと、すき?」
「だいすき?」
「あいしてる?」
「上二つはともかく、愛してるなんて単語いつ覚えたんだお前」
「パパがママにいっていたわ。あいしてる、って」
「ああそうかい」
「ねー、ハインケルー」
「……今度はなんだ」
「すきすき、だいすき。あいしてる」
「好きだけなら良いが、愛してるなんざ気軽に使うな。もっと言葉に重みを持て」
「ハインケルは?」
「あ?」
「すき?だいすき?あいしてる?」
「そうだな……エリス」
「?」
「お前の笑顔は大好きだ」
「ほんとっ!?」
「笑顔は、な」
「ほかは?だいすきじゃないの?あいしてないの?」
「……まあ、お前のことは好きだが、愛まではいかねぇな」
「えー?」
「俺に愛されたいんだったら、もっと大きくなって可愛らしい嬢ちゃんになるんだな」
「じゃあわたしずーっとわらってる。わらいながらおおきくなって、ハインケルのおよめさんになる」
「無理だ無理」
「ぜったいなってやるんだからね!」
「あーハイハイ、期待しないで待っててやるよ」
*
「ね、ハインケル」
フランケンシュタインの前で、エリスは呼びかける。
「好き?」
「大好き?」
「愛してる?」
突きながら問いかけても、当然彼から返事が返ってくることはない。
首を傾げる。
ほんの少しだけ寂しかった。
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この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『シルバーレイン』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したわたしに、
著作権はきりしまに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します
何を言いたいかと言えば、きりしま絵師神すぎるだろということですね。
笑顔はいいですね、心が洗われます。
ほっぺの丸み赤みが最高です。撫でまわしてぇ。
エリスちゃんの過去はちょっぴりディープ。
パパはリビングデッドとなり、ママは食べられ、育ての親も殺されてしまいました。
けれど彼はフランケンシュタインとして電誕し、今に至ります。
そこらへんも書いていく…つもりなんだけどいかんせん筆が進まない…!PR